• 青き馬、荒野を疾走する - 鎖つけ宙吊り「ジャンゴ」繰り返し演じる自分に傷跡はなし
• 青き馬、荒野を疾走する - 積乱雲流れる峡谷しずかなり泡沫なれど身を任せたし
• 青き馬、荒野を疾走する - また一枚はがれることのかろやかさかなたを泳ぐ深海魚に似て
• 青き馬、荒野を疾走する - 何もかも命じられまま恍惚の極みに昇る奴隷なればこそ
• 青き馬、荒野を疾走する - 優しさと厳しさ今夜も裏表鞭打たれつつ竿はうねりて　　　
• 青き馬、荒野を疾走する - 一時のまどろみさえも許されぬ奴隷見るは地獄に仏
• 青き馬、荒野を疾走する - 脱皮する蛇となりて身を落とすなにもかも主の命のまま　
• 青き馬、荒野を疾走する - 柿熟れるが蔵の中から見える朝着るものもなく首輪のままで
• 青き馬、荒野を疾走する - 緊縛の文字に震える肌になり鞭に頬よす秋の長さよ
• 青き馬、荒野を疾走する - 言われれば犬になりて待ち続け主の命のままされるがまま

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